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病原体は梅毒トレポネーマで、性的接触による皮膚や粘膜の病変との接触により感染します。潜伏期間は約3週間です。症状としては、感染部位(性器、口など)に赤色の堅いしこりやただれができ、近くのリンパ節が腫れます(第1期)。その後3~12週間くらいの間に、発熱、全身倦怠などの全身症状とともに、皮膚に様々なタイプの発疹が現れ(第2期)、さらに10~30年の間に心臓や血管、脳が冒されます(第3、4期)。診断は病変部の病原体を確認(顕微鏡観察)するか、あるいは血液による抗体検査で行います。
治療には抗菌薬(主としてペニシリン系)を使います。放置すると第1期から2期、3・4期へと徐々に進展します。精神神経異常、死に至ることもあるほか、母体の感染により、出生児が先天梅毒になることがあります。