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帯下異常

「帯下(たいげ)」とは、血液以外の腟からの分泌物のことをいい、一般的に「おりもの」と言います。腟や子宮からの分泌物が腟外に流れ出してくるものの総称です。

排卵の時期(月経周期が28日の方は月経初日から14日目頃)や妊娠中に多くなる帯下など、生理的に帯下が増量する時もあります。時期に関わらず普段も多い量であったり、黄色、緑色や灰色などの色が見られたり、白い塊など性状が変わるようであれば、生理的な帯下ではなく異常な帯下が疑われます。その他の症状としては、単なるパッドかぶれや比較的頻度の高いカンジダ腟炎などでは外陰部の掻痒感を伴うことも多く、初期対応としては清潔を保つことが重要です。ビデの使用やパッドを頻回に交換する事以外にも、可能であれば1日に2回ほどシャワーで洗い流す事をお勧めしますが、石鹸などを使用することでかえって刺激になる可能性もあるので流水のみでの洗浄を中心として、石鹸の使用は1日1度程度をお勧めします。またデリケートゾーン専用のソープなどに変更することもお勧めします。

腟内は腸管内(小腸や大腸)と同様に常在菌という菌がバランスを保っています。そのバランスがくずれてカンジダという真菌が引き起こすのがカンジダ膣炎で、その他の細菌やトリコモナス、クラミジア、淋菌などの感染症によって腟炎や子宮頸管炎を起こすと帯下が増える事があります。

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