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子宮内システム(ミレーナ®︎)

いわゆる避妊リングの1つで、黄体ホルモンを放出する子宮内システムです。月経開始後7日以内に挿入します。子宮内にプラスチック製のミレーナ本体を留置して、抜去用の糸が子宮から腟内に出た状態となります。挿入後の性交渉に違和感が生じるようであればミレーナが正しい位置にない可能性もあります。受診していただき、位置の確認や糸の長さの確認をお勧めします。

月経困難症と過多月経に対しては保険適応がありますが、避妊目的での使用に関しては自費となります。低用量ピルと同様に高い確率で避妊ができほぼ100%とされていますが、約500人に1人(0.2%)の確率で妊娠すると報告されています。子宮内膜を薄くさせ、子宮の入り口の粘液の性状を変化させて妊娠を防ぎます。稀に挿入後の初回月経時に脱出してしまうこともありますが、一回装着して自然脱出しなければ5年間の効果が期待できます。

経産婦(経腟分娩の経験がある方)では挿入は容易ですが、経腟分娩の経験がない方では、挿入時に痛みを伴うことや挿入が困難なこともありますので、当院では行っておりません。装着後数日間は出血、下腹部痛やおりものなどの症状が出ることもあります。症状が長く続くときやひどい時は受診してください。

主な副作用としては、腹痛、不正出血(月経時以外の出血)、月経出血日数の延長、卵巣のう胞などがあります。通常、卵巣のう胞は数カ月で消失しますが、稀に消失しないで腹部膨満感や下腹部痛を起こすこともあります。その他に脱出(自然に抜けてしまうこと)、穿孔(子宮の壁に入り込んでしまうこと)、骨盤内炎症、稀に異所性妊娠(子宮外妊娠)などの可能性もあります。発熱、下腹部痛、おりものの異常、急な出血、腹部膨満感などの症状が出たら受診をお勧めします。

装着後は定期受診が必要となります(装着後1・3・6・12ヶ月、その後毎年)。装着後5年を超えないうちに交換または抜去する必要があります。

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