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ブライダルチェックとは、将来的に妊娠や出産を控えた女性を対象とした婦人科系の検診です。初期の症状に気づきにくい婦人科系トラブルの早期発見と治療がメリットです。「ブライダル」という名称がついているため、結婚前の検査だと思われがちなのですが、年齢や結婚の有無も関係なく検査を受けることは出来ます。
結果で異常がでてしまうのが怖いと思われる方もいらっしゃるかもしれません。この検査は必ず受けなければならない検査ではありません。主にクラミジアや淋病、エイズなどの性感染症の検査で、これらは初期には自覚症状もなく、パートナーに病気をうつしてしまう可能性もあります。性感染症は放置することで不妊症の原因となったり、母子感染や異所性妊娠(子宮外妊娠)のリスクとなるので、早期からの対応が望まれます。その他、血液型、貧血、B型肝炎、C型肝炎、風疹抗体、子宮頸がん検診などの項目もありますので、詳細は診察時に医師にご相談ください。また不妊症の原因を調べる検査ではありませんので、ブライダルチェックで問題なかったから不妊症ではないというわけではありません。なお卵巣予備能を調べる抗ミューラー管ホルモン(AMH)検査、卵管の通過性を調べる検査などは当院では行っておりません。不妊治療専門のクリニックにご相談ください。
この検査は健康診断と同様に、健康保険が適用されずすべて自己負担となります。項目によりますが、受診料含めて約3万円です。例えば、今年は子宮頸がん検診をしたばかりなので省きたい、最近に健康診断を受けたので貧血検査を省きたいなどのご希望は診察の際に医師にご相談ください。
パートナーへの思いやりといった一面もありますが、ご自分の体をしっかり把握しておくことが検査の主な目的です。検査で異常がみつかったら、心配や不安を感じてしまうかもしれませんが、早期発見できたことで迅速に対応することができたと考えることもできます。また、検査が正常であったら今後のすべてを保証するものではありませんが、結婚・妊娠・出産といった、ただでさえ不安や心配がつのる時期に向かって、少しでも安心して向き合うことができることが期待できます。
なお、男性に対しての検査は行っておりませんので、ご了承ください。